日比谷の街角 弁護士 稲垣隆一 稲垣隆一法律事務所

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2013年06月

高度情報セキュリティ人材 二本型CTF大会 ハッカー甲子園報告書


平成24年度情報セキュリティ対策推進事業(日本型「CTF大会」のあり方及び実践的情報セキュリティ人材育成に係る実証研究事業)事業報告書が公表されました。
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2013fy/E002941.pdf


日本型CTF大会とは,要するに日本型ハッカー甲子園。

高度化する情報セキュリティに対する脅威に対するため,世界最高の実務人材を育成するにはどうしたらいいか。
まずは企業や学生のなかにいる金の卵を発掘しようというわけで,ハッカー甲子園を試みた結果の報告書。

まだ第一歩なので,参加者の範囲も狭いし,やり方も模擬対戦で簡単。
でも,昔これをやろうと計画したら,「ハッカーを養成するとはいかがなものか」と横やりが入って計画が頓挫した。こんな昔を思うと,この開催に関わったた者として,「やっとここまできたか!」という気がします。

今年,来年と,だんだんに高度化してゆくと思います。お楽しみに。

神戸地裁そばの蕎麦屋

神戸の裁判所に行ってきた。
期日は午後1時10分。東京駅で朝8時50分の新幹線に乗ると11時半ころに地裁最寄りの駅に着く。

通りかかったのは,地下鉄乗り場の階段を上がったところにある小さな蕎麦屋さん。銀杏庵。店の前には小さな「天ぷらそば又うどん」の手書きの札。妙に気にかかって,ハラがへっては戦はできぬとばかりに。えいやっと店に入った。

130618_1400~0150台かな。大柄で,きれいなアルトの声の女将さんが一人で店をしきっている。調理場にはおそらく息子さん。一人だけ。

そこに地元のお馴染みが通ってきて,その会話の暖かいこと。

テーブルは向かい合って三人掛け。入ってきたお客さんに,そこに横に並んでくださいね。と神戸弁で。これがまた耳に優しい。
蕎麦屋の相席文化は神戸も同じなんだ。

店内の札に,「天ぷらそば又うどん」とあったので,それを注文。

出てきた天ぷら蕎麦をみて驚いた。

ぴしぴし,ピシピシ。
どんぶりの中で,そばつゆに浸った海老天二本が歌ってる。
海老天の上には,大好物の黒々とした海苔天だ。

調理場の息子さんが,揚げて,さっと油を切って,さっさっと盛りつけて,女将さんにはいっと渡し,
女将さんが,ソレッと持ってきてくれたんだ。

しかも,しっかり油を切ってあって,つゆに油が浮くなんて事もない。

まあ心憎い演出。考えたんだろうなあ。

店を出るとき,思わずお礼が言いたくて,口走ってしまった。
「ピシピシ音がする。こんな天ぷら蕎麦初めてです。ありがとうございます。」

すると女将さん
はい,揚げたてなんです。

口に入れれば,揚げたてはわかる。
でも,この店では,すでに丼が運ばれてきたときに,丼が客に「揚げたてですよ。さあどうぞ」と語りかけるのだ。

この一つの手順を入れるためにどれほどの試行錯誤を重ねたのだろう。

僕の仕事もこうでなくては。

励まされて店を出た。









永遠の0(ゼロ)

百田尚樹著「海賊と呼ばれた男」がベストセラー。
そこで,まずは,海賊と呼ばれた男に向かう前に,著者の作品を読んでからと思って「永遠の0」を読んだ。
大部ではあったけれど,一気に読み終えた。

内容は,零戦の搭乗員だった祖父の戦争体験をたどる旅なのだけれど,様々なテーマの訴えがある。
僕が強く感じたのは,参考文献のほかに地道な取材を通して拾った事実の力。
著者は,こうした微細な事実を拾って,当時の祖父を知る者に祖父を語らせ,特攻を語らせ,戦争を語らせる。

著者は,祖父の戦友に祖父の歴史を語らせることで,祖父を含め,当時に生きた人の肌の温度と心の痛みを感じさせる。

法曹の仕事も同じ。過去の事実を肌の痛みを感じるほどに把握することで,とるべき方針が見えてくる。

法曹の基本を再確認させられた。



真夏のクリスマスオラトリオ バロックティンパニ

弁護士を主体とするオーケストラがあって,夏にクリスマスオラトリオをやることに。
夏のクリスマス?
まあ南半球じゃ夏のクリスマスが常識なんだから深く考えずに。

今日はその練習でレフィーマを車に積んで出かけました。
合唱と一緒だから,言葉の流れ,言葉の意味をとらえて,音楽に仕立てる。
ロマン派や古典派に比べれば,限界はあるけれど,どうしてどうして,叩いているとダイナミックな感情の動きを感じる。ピアノでバッハを弾いていてもこんなダイナミックな気持ちの動き,ノリは感じなかった。
フーガの技法や音楽の捧げ物をピアノで弾いても聞いても,畏れ多くて圧倒される快感はあるけれど,ノリはない。
なぜなんだ。

家に帰っていくつかのクリスマスオラトリオを聴いてみた。

こんな情景が目に浮かぶ。

クリスマスを待ち望む降誕節の音楽。
石とろうそくの教会,石畳の街なみ,暗く冷たい部屋,灯油が焚かれた臭いのする部屋。薄曇りの天気,緑の深い森,こうした空気の中でバッハの音楽は人々に受け入れられ,演奏されたのだろう。

教会に集う人々は人々は降誕祭を毎年の行事と受け止め,生活を規律する教会に集い,日々を送り喜怒哀楽を味わっていたのだろう。街の中には,馬車や荷車の音が,ガランゴロン,教会の鐘の音が近く,遠くにゴーン,ゴーンと響いていただろう。生活や職人の工場の音,職人の歌,子供が遊ぶ声,赤ん坊が泣く声が聞こえる。

こうした空気を感じるとBACHのコラールのトランペットもティンパニも,とても身近な励ましの楽器に聞こえる。

私をバロック音楽に誘ったのは,中学の先生が聞かせてくれた組曲2番だった。
先生に録音してもらって何度も何度も聞いた。
ささやくように聞こえるチェンバロはとっても不思議な世界を表現していた。
それからというもの,ピアノのハンマーに画鋲を張ってBACH漬け。
NHKで皆川達夫先生がバロック音楽の楽しみを放送していて毎朝欠かさず聞いた。

ピアノやオルガン曲に比べると,宗教曲は楽しく身近な音楽に感じる。
バロックのティンパニは,古典派に比べれば,単純でつまらないと思っていたけれど,合唱曲の伴奏は,感情や言葉の表現をそれなりに支える役割があって,なかなかおもしろい。

新しい世界がまた一つ広がった。

そうなんだ。僕らが扱う法の世界,特に民法や刑法はこんな生活の中から生まれてきた規範なのだ。
こんな世界が見えると,そこに花開いた民法,刑法を愛しく感じる。
こんな法に囲まれて,うれしい,新しい一週間が始まる。また精一杯つとめよう。




 

庭の胡瓜

庭の胡瓜がなり始めた。
胡瓜の勢いはすごい。黄色いきれいな花が咲いたと思うとすぐに胡瓜がぶら下がる。

下の方の花は花のうちに摘んでコップに水を入れて浮かべて楽しむ。
腰から上の花はそのままにして胡瓜になるのを待つ。

売り物の胡瓜と一番の違いは,新鮮な棘があること。
チクチクを楽しみながらはさみでチョンと切ってどうするかって?
糠味噌セットに入れて一日待つと大好物の胡瓜の糠漬けになる。
毎日帰ってから,深夜にぬたぬたやるのは結構楽しい。

これまでに一番おいしいと思った糠漬けは,茅場町交差点にある長寿庵
という蕎麦屋さんのお婆さんがつけた胡瓜。
同じぬかでも,お婆さんの手になると味が変わる。
自慢じゃないけど,私も違いがわかるまでになった。
店でもそれがわかっていて,お婆さんに漬け物だけのためにきてもらっている。
ここまでやるか。恐るべし長寿庵。

わが胡瓜は,漬け物セットだからそこまでは無理。

でも,生き物を育て,自分の作った物を食べるという小さな楽しみがそこにある。




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